医師も知らない側弯症の原因

医師も知らない側弯症の原因

こんにちは( `―´)ノ

加島泰斗です。

 

特発性側弯症の原因はほとんどの場合、不明です。

しかし、いろいろな仮説や研究結果があります。

今日はその【側弯症の原因の仮説】をいくつかお伝えしていこうと思います。

・遺伝的素因

・脊柱と脊髄の成長の齟齬を生じる剪断力による神経脊髄系の成長遅滞

・中枢神経系の変化

・椎体の不均質性

➡椎弓に比べたて椎体の成長が速いため生じる。

椎体の不均質性は主として骨の成長障害であり椎体の前部が後部より高くなる。これにより

   矢状面の脊柱の形状が変化する(後弯の減少など)

   その結果として、脊柱が速報に曲がると同時に椎骨が開園する。通常、側弯症の脊柱は複数の     逆向きカーブを有する。これらは身体の静力学を維持するために代償的に生じる。また、脊柱     管はその中を脊髄が通る最短の道である。積水の長さは、全ての椎体を合わせた長さに比例て     おり、側弯症では脊柱の長さが健康な人よりも短い。

・頭位の異常により脊柱の非対称性が生じる

   乳幼期の頭部関節や頚椎の非対称性の結果として、脊柱全体の非対称性が生じる。脊柱全体非     対称性は、運動納涼区の発達だけでなく、隣接関節(骨盤、股関節)の機能にも影響を与え、更     に姿勢制御の異常を生じる。

脊柱の側弯的変化の始めには、矢状面の脊柱の形状の平坦化が生じるため、胸椎後弯や腰椎の      前弯を回復することが非常に重要である。

➡椎体の水平回旋は、回旋の不安定性と関連している。すなわち、恒常的な剪断力を通じて椎      体が変形し、このため椎体面に沿って並進力が高まるとされている。

 

・側弯変形とメラトニン➡メラトニンとは脳内の松果体といわれるところから出るホルモンで       す。

メラトニンについて詳しくはこちら

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-062.html#:~:text=%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%81%AF%E3%80%81%E8%84%B3%E5%86%85%E3%81%AE,%E6%97%A5%E5%86%85%E5%A4%89%E5%8B%95%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 

 

このメラトニンが側弯症にどう関与しているのかというと、

メラトニンは脊柱の成長に関係しているのです。

メラトニンの受容体が椎骨(背骨、脊柱の骨の一つ)に存在します。椎骨の前方と後方で成長が終わるのが異なり、後方部分が早く成長が終わり、その後前方部分が終わります。

側弯症の特徴は胸椎後弯減少または前弯化です。

つまり、後方部分の成長が不十分なままだと本来後弯している胸部がまっすぐになってしまうのです。

 

鶏の実験で、羽化後直ぐに松果体を除去するとほぼ100%の確率で側弯症を発症させることができます。

また、除去した鶏にメラトニンを投与すると側弯症は発生しないという結果があります。

 

しかし、ネズミの実験では4足の場合には松果体を除去しても側弯症は発症せず、前足を除去した2足のネズミでは発症します。

つまり、メラトニンのみの問題ではなく、胸部の不安定さが発症に必要な要因ということになります。

実際にヒトの側弯症の方のメラトニン量を測定すると、側弯症でない方に比べ低値を示すということも報告されています。

 

このようにいくつもの仮説があります。

 

原因がはっきりしていないということは、

側弯症が治らない証明もされていないということです。

実際に改善している方もいます。

 

次回は【側弯症と痛み】についてお伝えいたします。

2021.3.1

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