性格と心臓病

性格と心臓病

最近の日本人の生活はすっかり欧米型になってしまいましたが、それとともに心臓病(特に、心筋梗塞)が増加するという副作用を招来しました。狭心症と心筋梗塞と合わせて虚血性心疾患と言いますが、その病態は、冠動脈の粥状硬化であり、血管の器質的狭窄、血栓形成あるいは攣縮によって、心筋への血流不全をきたすことによるものと考えられています。狭心症の症状は、労作時の胸部の絞扼感(しめつけられるような痛み)が特徴的でしばらくするとおさまります。心筋梗塞の胸痛は激しいもので、すぐに救急病院に行って治療を受けないと心不全や致死的な不整脈をおこし生死にかかわります。

虚血性心疾患の危険因子としては、大規模な疫学的研究によって、高血圧症、高脂血症(特に高コレステロール血症)、喫煙、肥満、糖尿病、高尿酸血症などが明らかにされ、さらに近年になって情動ストレスとタイプA行動パターンが注目を集めてきています。これらはいずれも冠動脈硬化を促進する要因であり、その多くは食行動、喫煙・飲酒習慣、運動不足などの不適切な生活習慣によるものです。最近では「生活習慣病」という呼称が定着しつつありますが、虚血性心疾患はまさしく生活習慣(ライフスタイル)の歪みによる病気の代表的なものと言えます。

 

ストレスを受けやすい人は、心疾患になりやすいというデータがあります。

人を性格や行動パターンにわけて考えた時に、ストレスを受けやすいタイプとそうでないタイプがいるようです。

アメリカの循環器系学者、M・フリードマンとR・ローゼンマンは、心筋梗塞や狭心症などの心疾患の患者さんに特徴的な行動パターンがあることを発見しました。

心臓病の外来、待合室の椅子の前脚が早く擦り切れるのをみつけてからは、数分待つことにもイライラ様子ですぐに立ち上がれるように浅く腰を掛けている人が多く、椅子の擦り切れはそのためでありました。

このように、心臓病患者にはある特徴的な性格があることがわかってきて、これがタイプA行動パターンです。

タイプの主な特徴的な性格として

・時間的切迫感がある

・達成欲求が強い

・競争心や野心がある

・攻撃性が高い

・いつも苛立ち気味で敵意を抱きやすい

などの特徴があります。

その中でも、攻撃性と敵意が心臓病と関連が深いと考えられています。

大声や早口、せっかちなども特徴といえるでしょう。

 

さらに、タイプAの人には特徴的な行動がありこれが心臓病のリスクを約2倍あげてしまいます。

・無意識に自らストレスの多い生活を選ぶ

・ストレスに対して自覚が乏しい

・体の疲れや痛みに気づきにくい

そのため、血圧が上がることや脈拍が増えるなどのストレスに対しての反応によって循環器系に負担がかかり、虚血性心疾患の発症にしてくると考えられています。

 

この行動や性格に当てはまる人は時間をかけてでも改善し、リスクを減らすことをお勧めします。

2021.8.6

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