2025.08.27
レントゲンなしでも分かる?側弯症健康診断大人×側弯症レントゲンの見方講座
側弯症は「子どもだけ」の問題じゃない
側弯症というと、学校の健康診断で見つかる「思春期側弯症」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実際には**大人になってから発見されるケースや、加齢によって進行する「成人側弯症」**も多く存在します。
とくに健康診断で「姿勢が悪い」「背中が曲がっている」と言われた方は要注意。
それ、もしかすると見過ごされがちな「大人の側弯症」かもしれません。
側弯症とは?大人にも増えている理由
そもそも側弯症ってどんな状態?
側弯症(そくわんしょう)とは、背骨が左右に曲がり、ねじれを伴う状態です。
正面から見たときに、背骨がS字やC字のように湾曲しているのが特徴です。
本来、背骨は前後にカーブを描くことで身体のバランスをとっていますが、
側弯症ではこの前後のカーブに加えて「横方向」と「ねじれ」が加わり、姿勢や内臓機能、筋肉バランスに影響します。
大人の側弯症は2つに分類される
大人の側弯症には、以下の2つのタイプがあります。
① 思春期の側弯が見逃されたまま大人になったケース
成長期の側弯症が無自覚のまま進行し、背中の張りや腰痛をきっかけに気づくタイプです。
② 加齢によって背骨がゆがむ「変性側弯症」
加齢とともに椎間板や筋肉が弱り、背骨が傾いてくるのがこちら。40代以降の女性に多くみられます。
側弯症は健康診断で発見できるのか?
健康診断での側弯症チェックは「視診・触診」
多くの健康診断では、以下のような方法で側弯症がチェックされます。
- 背中を視診して左右の肩や肩甲骨の高さを比較
- 腰のくびれや骨盤の左右差を見る
- 前屈テスト(アダムステスト)で肋骨の隆起を確認
しかしこのような視診や触診だけでは、軽度の側弯や内部のねじれは見抜けないこともあります。
大人の側弯症が見逃されやすい理由
- 姿勢のクセと区別がつきにくい
- 加齢による姿勢の変化と混同されがち
- 自覚症状(痛み・疲労感)があっても検査に結びつかない
- 健康診断でレントゲン撮影が行われない場合が多い
つまり、健康診断で「姿勢が悪い」と指摘されたのに、具体的な原因が不明な場合は、側弯症を疑ってみるべきです。
側弯症 レントゲンで何が分かる?
背骨の曲がり具合=「コブ角(Cobb角)」で判定
レントゲンによる側弯症の評価で最も重要なのが「コブ角(Cobb角)」という指標です。
【コブ角とは】
背骨のもっとも曲がっている部分を中心に、上端と下端の傾きを測って、その角度を数値化したもの。
| コブ角の角度 | 症状の目安 |
|---|---|
| 10度未満 | 側弯症ではない |
| 10〜25度 | 軽度の側弯症(経過観察) |
| 25〜40度 | 中程度(治療が必要な場合あり) |
| 40度以上 | 高度側弯症(外科的対応検討) |
このコブ角によって、側弯の進行度や治療方針が判断されます。
整骨院ではレントゲンをどう読み取る?
整骨院で撮影はできませんが、整形外科で撮ったレントゲン画像を持参される方は多くいます。
その場合、以下のようなポイントから施術方針の参考情報として読み取ります。
- 側弯の方向(S字かC字か)
- 重心の偏り・骨盤の傾き
- 背骨周辺の筋肉の左右差
- ねじれの起点となる椎骨の位置
- 背中の高さ・肩甲骨のズレ
「どこが原因で身体全体が崩れているのか」を視覚的に把握し、手技や姿勢指導に活かしていきます。
レントゲンなしでも分かる?側弯症セルフチェック方法
① 姿見での姿勢チェック
全身鏡の前で、普段通り立った自分を観察してみましょう。
以下のチェックポイントを確認してください。
- 肩の高さに左右差がある
- 肩甲骨の出っ張りが左右で違う
- 腰のくびれ方が非対称
- 頭が中心からズレている
- スカートやズボンが左右どちらかに回る
1つでも当てはまる場合、側弯の疑いがあります。
② 前屈テスト(アダムステスト)
- 足をそろえてまっすぐ立つ
- ゆっくりと前にお辞儀するように前屈
- 鏡や家族に、背中の左右差を見てもらう
背中の片側が盛り上がっている、肩甲骨の高さが明らかに違う場合は、肋骨がねじれている可能性が高く、側弯症のサインです。
大人の側弯症、放置してはいけない理由
痛み・しびれ・内臓不調などに波及
大人の側弯症は、時間の経過とともに以下のような症状を引き起こすことがあります。
- 肩こりや首こりの慢性化
- 背中や腰の痛み
- 胸郭のゆがみによる呼吸の浅さ
- 胃腸機能の低下
- 自律神経の乱れ(不眠・だるさ)
特に女性では40代以降に急速に進行することもあるため、早めの対処が大切です。
整骨院でできる側弯症のケアとは?
整骨院では以下のようなアプローチで、側弯症による不調を根本から整えていきます。
✅ 姿勢・動作評価
立位・座位・歩行などから、どこに負担が集中しているかを細かくチェック。
✅ 骨盤〜背骨のアライメント調整
側弯による骨格の傾きを、無理のない範囲で調整し、正しい軸に戻していきます。
✅ 筋膜リリース・深層筋アプローチ
偏った緊張や筋バランスの崩れを、丁寧な手技で整えます。
✅ 姿勢改善ストレッチ&運動指導
ご自宅でも続けられる、左右差を補正するストレッチやインナーマッスルのトレーニングを指導します。
レントゲンがなくても、まずは専門家に相談を
- 側弯症は健康診断だけでは見つけにくいことがある
- 大人の側弯症は痛みや不調の原因になる
- レントゲンの「コブ角」は進行度の目安になる
- 鏡・前屈チェックでも兆候は分かる
- 放置せず、早めに整骨院など専門家へ相談を
「姿勢が悪いと言われたけど、どうしていいか分からない…」
そんな方こそ、一度整骨院で全身バランスをチェックしてみてください。
あなたの不調の背景に「側弯症」が隠れているかもしれません。